熱中症が引き起こされるのは、なにも温度だけが原因となるわけではありません。暑い日に発生するものだと考えている人も少なくないでしょうが、実は熱中症の発生条件は多岐にわたります。日照条件や高気温の継続時間、風速や湿度といった要因が重なって起こるものなのです。そんな中、熱中症の発生数と相関関係が高い指標として、「WBGT(暑熱環境指標)」が注目されています。
WBGTは、気温と輻射熱と湿度の3つを取り入れた指標のこと。湿球温度、乾球温度、黒球温度の値を使って計算します。具体的な算出方法は、屋外のWBGTの場合「0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」となります。一方屋内の場合は「0.7×湿球温度+0.3×黒球温度」となっています。この式で算出された数字をもとに、5段階に分かれたWBGT指標のランクで状況を判断していくという流れです。WBGT温度が21℃までの場合は、「ほぼ安全」で、熱中症の危険性はかなり低いようです。とは言え、油断は禁物。適度に水分補給をする必要があることには変わりはありません。WBGT温度が21~25℃の場合は「注意」が必要です。十分に、熱中症の兆候に気を配ってください。
運動している場合は、積極的に水分を摂取することが求められます。WBGT温度が25~28℃になった際には、「警戒」レベルに達します。激しい運動をしている場合は、30分おきには休息を取ることが必要になります。WBGT温度が28~31℃になった場合は、「厳重警戒」レベルになります。熱中症の危険が非常に高くなっておりますので、激しい運動は避けましょう。体力の低い人は、運動を中止していただければと思います。WBGT温度が31℃以上になった時は、「運動が原則禁止」となります。皮膚温度より気温の方が高くなるので、特別の場合以外は必ず運動を控えてください。上記の指標は環境省のサイトなどでチェックできます。外出する際などの参考にしていただければ幸いです。
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